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いせかいいざかや のぶ 感想

正直あまり「グルメモノ」の小説や漫画は読んだことがなかったが、TLの一部で話題になっていたので『異世界居酒屋 のぶ』を読んでみることに。

してやられた感ヤバい。

出てくる料理は特別凝ったモノではなく、日本の居酒屋ではありふれた料理ばかりだし、「○○産の特別な××」みたいな特別な材料や特殊な料理法を使っているわけでもない。ごくごく普通の美味しい料理とお酒を提供するノーマルな居酒屋の風景だ。
しかし、そういった素朴な食事ではありながら、「居酒屋 のぶ」に訪れる異世界の住人達が美味しい酒と肴に舌鼓を打ち、満足する様子は「居酒屋」という場所が持つ魅力を最大限に引き出していると思う。
「美味しい料理を食べている人たち」を肴にした書籍といえるだろう。
普段あまり酒は飲まない自分ではあるが、お酒と肴が欲しくなった。
おそらく誰が読んでもそうなることは間違いない。

この本を読む前に、ビールや日本酒、そしておでんや唐揚げなどのつまみを用意し、この本を肴に一杯やると、より楽しんで読めると思います。


本屋としての感想としては「これは絶対売れる」という確信を抱いた。
とはいえ、もうすでにかなり売れてて出版社も品切れ状態とのことだったが、是非とも商品確保して仕掛けたいところ。居酒屋風に売り場を作れば面白いですよね。そういうディスプレイがしやすいアイテムだし、これからの時期特に食がすすむ季節ですから、宝島社はこの本をじゃぶじゃぶ重版かけるべきだと思います!


異世界居酒屋「のぶ」異世界居酒屋「のぶ」
(2014/09/10)
蝉川 夏哉

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コンビニたそがれ堂 感想

いつもアホなことしか言ってないのに、よくふぁぼしてくれる村山先生に対して僕もたまには全力で媚びてみよう! という非常に不純な動機で「今在庫その1冊しかないんだから自分で注文して買って下さい!」と後輩の文庫担当に怒られつつも、いやがらせとばかりに(最低)その1冊を購入したタイトルが、

コンビニたそがれ堂

です。
正直、今までの読書(遍)歴では手が出ていなかったジャンルだったので、そういう意味でも新しいジャンルへの挑戦といういいきっかけにもなりました。


心に抱いた悲しみや痛み、苦しみ、そんなモヤモヤしたものを抱えた人たちが足を向けた先にふと、現れる謎のコンビニ「たそがれ堂」。
 そのコンビニには銀髪・金目の謎の店員がいて、この世に売っている、すべてのもの。そうして この世には売っていないはずのものまでがなんでもそろっている 不思議な魔法のコンビニ。
そのコンビニでは不思議で、しかし傷ついた人たちの心を助けてくれるそんな出来事が起こります。

僕もこの本を読んで、毎日短距離走をしているような(嘘)忙しさの中で疲れた心に、穏やかな日差しが差し込んだようなそんな暖かな気持ちになれる、「お話」たちでした。

帯の推薦文にもある
「じんわり温めて心の疲れをほぐしてくれます」という正に効能通りの1冊。また、「体質によっては村山早紀にかぶれることもあります」という文章もあり、作品を通して村山先生の人柄までじんわりとにじみ出てくるような、そんな1冊なのでかぶれてしまう気持ちもよくわかりますね。

誰かに本を贈りたい。
そんな時には、是非この「コンビニたそがれ堂」を贈ってみるのは如何でしょうか?

※尚、お買い上げの際は、書店で求め頂くとラッピングのサービスまでついてきますので、書店での購入をおススメいたします。


コンビニたそがれ堂 (ポプラ文庫ピュアフル)コンビニたそがれ堂 (ポプラ文庫ピュアフル)
(2010/01)
村山 早紀

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「問題児たちが異世界からくるそうですよ? ~撃て、星の光より早く!~ 」感想!

※この記事は多分にネタバレを含んでおり、ネタバレNGな人はすぐさまブラウザバックをすることを推奨いたします。また気持ち悪いぐらい興奮しているため、まともな文章になっていない可能性があります。あらかじめご了承ください。










そんなわけで「問題児がたち異世界から来るそうですよ?」シリーズ最新巻を読破したわけです。
ついに、ついにアジ・ダカーハとの戦いに決着が!
この話始まったあたりからアニメやらなんやらの影響なのか途中で短編集挟んだり(これはこれで好きですが)前回もページ数的に薄すぎて「とりあえず定期的に新刊だしてます……」的な体で、どんだけおあずけ状態やねん! ってな感じでこの作品のファンとしてはやきもきしてたわけですが、読了後はそんなもやもや感を全て吹き飛ばして余りある興奮と感動の渦に巻き込まれたわけです! 

そもそも今回も若干ページ数的に物語の盛り上がりとか大丈夫かなぁ?とか今にして思えば全くいらん心配をしていたわけですが、読みだし時点で既に「なんでこんな状況になってたんだっけ?」とか前の話を大分忘れていたり、問題児シリーズにおいて必須スペースである謎解きパートが小難しかったり、途中で十六夜が例のネコミミヘッドホン装着してみたりと気もそぞろになる部分があったりしたわけですが、まぁそんなものは最終戦まえの最後の日常であったわけですよ。
最終戦開始からの怒涛の展開にページをめくる手は止まらなくなり、とにかくジャックが、ジャックが! 
ジャックの最後のシーン。アジ・ダカーハとの会話。涙なしには見られないシーンでした。泣いた。その部分5回ぐらい読んで泣いた。
今まで積み上げてきた全てと未来さえなげうち、『悪』となって絶対悪へと対峙するジャックの背中は「キャラクターの死とはかくあるべき」とも言えるような壮絶な最期だった。

そしてジャックが命を賭してむき出しにした心臓に見事槍を突き立てたであろうはずの十六夜の涙と『敗北』の訳とは一体なんなのか!?
そしてウロボロス側の動きや殿下の支援の理由やその他気になることが山積みですが、とりあえず「人類最終試練」に打ち勝ったノーネーム、いや「アルカディア」の面々と一緒にひとまず大きな戦いを乗り越えたことを共有していたい。

この話を読み終わって「いやー、面白かった! シリーズファンは早く読めよ!」的な感じではなく、

読み終わったぜええええええええええええうおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!! 興奮したあああああああああああああ!!!!!!!


という本を読んで興奮したぜ! 感動したぜ! というパッションを記録しておきたいがための記事でした!

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 撃て、星の光より速く! (角川スニーカー文庫)問題児たちが異世界から来るそうですよ? 撃て、星の光より速く! (角川スニーカー文庫)
(2014/07/31)
竜ノ湖 太郎

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フレイム王国興亡記1 感想

『異世界からの勇者を召喚する』

これほど眉唾な話があるだろうか。
自国が苦しみ、しかしてもうどうにもならなくなったときに藁にもすがる思いで『救世主』を求める。
物語の中でさえそんなおとぎ話じみた扱いをされることが基本の「異世界召喚モノ」であるが、今回平凡な銀行員からなんの因果かフレイム王国の王女によって異世界に召喚されてしまった主人公・松代浩太(26)もそうした『勇者』として求められたかと思いきや、

なんとなく……だと!?

多少緊張状態ではあるもの、特に大きな戦争も起きておらず、魔王の侵略もない『平和』な国になんの因果か呼びだされてしまった異端者は当然厄介者となるだけである。
そんなこんなでせっかく?異世界に来た浩太氏が腰を落ちつけた土地はなんの名産も名所もない、寂れて貧乏な田舎の地であった。
王女の姉・エリカが治める土地は常に赤字続きの財政難。そこに訪れたのは若いながらも敏腕な銀行員。勇者としては活躍できないかもしれないが、銀行員としての金のやりくりならまかせろーとばかりに、エリカとそのメイド・エミリと共に土地の再建に協力することにした浩太。果たして寂れた田舎町「テラ」を見事債権することはできるのか!?

切った張っただけが勇者じゃない。国の再建が勇者の役割だっていいじゃない! 

『フレイム王国興亡記』はそんなお話でした。

異世界召喚モノも結構バリエーションあるもんだなーと思ったタイトルでしたね。
そういや主人公もオンリーワンの選ばれし勇者っていうより、現状まだ「普通に頭がよくて仕事がバリバリ出来る銀行マン」だし。そういう意味では20代の社会人読者層にとっては「等身大の主人公」ともいえなくもない。
女の子かわいいし、イラストもかわいいし、お風呂ドッキリも定番としてあるし、ボーイミーツガールは一応してるけど、結構ヒロイン役がブレブレというか、美人な女の子3人出てくるけど結局メインヒロインだれなのよ? とか正直思わなくもない。
全体としてビジネスシーン多めで、ライトノベルっぽくないような気もするけど、ライトノベルしてるよなとも思えるような感じにまとまってました。
ただ、女の子とはそれなりになアレですけど、肝心のビジネスシーンというか、「敏腕銀行マン」の手腕を発揮するシーンではしっかりと魅せてきて「これは、面白いぞ!」と言わざるを得ませんでした。
「剣も魔法もない異世界召喚モノ」
って感じでしょうか。このキャッチコピーどこかの狼さんでみたことある。
ゆーげんイラストで惹かれる方も多いでしょうけど、イラストだけじゃなく内容もばっちり面白かったので、今後の展開が大いに楽しみなタイトルですね。
フレイム王国興亡記 1 (オーバーラップ文庫)フレイム王国興亡記 1 (オーバーラップ文庫)
(2014/04/24)
疎陀陽

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僕と契約して書店員になってよ!

昨今の打ち切り云々の話題に対する個人的見解としてはやはり「売上」というのは重要なファクターの一つだと思っています。そして、それを獲得していくには如何に「新規読者の獲得」をすることができるかが当たり前ですが重要になってくると思います。まぁこんなものは別にライトノベルに限らず出版業界全般に言えることなんでしょうけど。

本屋という立場を10年近く経験している身としてはやはり「ライトノベルに詳しい書店員」が増えることこそが上記の条件を満たす方法の一つであると思っているわけです。

「ラノベに詳しい読者が書店の担当者になればマイナー作品でも売り場で堂々と展開できるし色々お得だよ!」

的なことを簡単にツイートしましたけど、現役本屋からしてみたらこんなうまくいくわけねーよってみんな思っているのは間違いない。
こういう風に「デメリットを言わずにメリットだけを強調する」というのはプロバガンダの常套手段ですよね。日本語って便利!
やはりメリットだけ説明するのはフェアじゃありませんので、いろんなとこで同じこと喋ったり書いたりしたような気がしますが、改めて「自分の好きなジャンルの担当書店員」になることがどれほど困難&面倒かということをまとめてみたいと思います。

① 採用されても自分の希望ジャンルの担当になれるかどうかわからない
 なんというか最初から躓いてる感ヤバい。そもそも採用されても売り場に出られるかどうかすら微妙という運まかせっぷりである。この辺は運営状況もあるし、自分がやりたいジャンルに空きがあるかどうかすらわからない。基本的には専任者がいるので、いつその人がいなくなるor担当替えになるかなんてのは運営次第の上、長年担当やってる人の場合は担当替えすら起きない場合も多い。実績ある人だと尚更である。
まぁラノベ詳しい書店員なんて殆どいないのが現状なので売り場みて「全然手入れされてねーなー」って感じたら多分ラノベ担当はいないと思いますが。
前にも言いましたけど売上規模からみてもコミック担当者か文庫担当者が兼任して面倒みてることの方が多いですね。
入社してすぐ売り場に出られるかどうかはわからないですが、面接時に「ラノベ好きです。売り場作りたいです!」ってはっきりと動機を告げて、与えられた仕事バリバリ頑張れば多分そのうちラノベ担当やらせてもらえるかもしれない。
あとは新店オープンする時とかは割と簡単に希望ジャンルやらせてもらえるかも?オープニングスタッフとか超大変ですけど、面倒な先輩とかいないからそのうちデカイ顔できるので、オープニングスタッフ募集してたら応募してみるのもいいんじゃなかろうか。

② あくまで基本は「接客業」である
本屋に入ったからといって四六時中本を触ってられるかと思っていたらそれは甘い。MAXコーヒーより甘い考えである。基本的には「レジと売り場での問い合わせがメインでその合間に商品出す」みたいな仕事内容なのでたまにテレビでやるような「本ソムリエ」みたいな書店員が売り場でウンチクたれながら本選んであげる(←多大なる偏見)みたいな悠長な職場では断じてない! 
むしろ戦場である。売り場を駆けずりまわりながら聞かれた本を探し出し、レジへと走り、大量の入荷商品を棚へと詰め込んでいく。走れない本屋なぞいない。どれだけ走れるかが本屋として求められる技量なのだ!(嘘)
とまではいかないが、ありがたいことに全国的にも忙しい店舗で働いてる身としては「3倍速く」とまではいかないが、3割増で早く動かないとマジで仕事終わらないので結構体力勝負な感。
それはともかく。
1日の内で自分の担当ジャンルの売り場をしっかり触れる時間というのは恐らく世の中の人たちが思ってるほど少ないですよマジで。よほどデカイ売上たてるお店じゃないと「専属の担当が何人もいて売り場をずっと触ってる」なんてことありえないですね。
どの職業でも言えることですけど、「自分のやりたい仕事」なんてのは業務全体から見たら1割ぐらいと言われていますし、本屋も実際そんなもんです。

③ 人間関係が存外ヤバい可能性がある
本屋は基本的にパートの女性の方々がメインで売り場を作ってるお店が多いと思います。そんな中如何に年上の女性たちとうまく付き合って行くかは割と重要なポイントになりますね。そしてそういう職場だと勤続年数を重ねたパートの方々が現場で権力握ってたりするので、聞いた話だと派閥的なあれがあったりして大変だったりする場合があるとかないとか。
入社した時から無駄に偉そうな態度で全方位に敵を作りまくっている僕みたいになると全員が敵なのである意味そういった問題はないんですけどね。みんなは真似しちゃいけないゾ☆


④ とにかく稼ぎが少ない
リアルに深刻で切実な問題であり、賃金目的では絶対に選べない業種の一つだと思います。採算度外視で働くぐらいの気持ちじゃないとマジでやってられません。仕事自体を楽しめる人じゃないと厳しい業種じゃないでしょうか。僕は給料明細というものをここ数年直視してません。哀しくなるので……。

⑤ 首尾よく担当になってもそれはそれで辛い
念願かなって自らが希望していた担当になったとしても、「自分が売りたい本が売れない」なんてことはザラにあるので辛い。
本屋としても売上を取っていかないと運営ができませんので好きな本ばかり店頭に並べるなんてことは到底無理な話です。
これも何度も言ってることですが「売れるタイトル」と「売りたいタイトル」は完全に別に考えなければいけない事象であり、現場で商品を仕入れる責任を預かる以上、まずは「利益を出す」必要があり、そういうスキルも磨かねばなりません。
更には店によりけりですが仕入れ制限や在庫制限なんかもあり、なんでもかんでも発注すればいいってもんでもなく(小売業としては当然ですが)許された範囲内で「まず売上をとれる売り場を作り」その中で許された限られた時間・スペースでのみようやく「自分の好きな本」を置くことができるのです。


以上が本屋の業務の実態を簡単にまとめたものであり、要約すると「本屋に入ってもやりたいことなんてそう簡単にできねーよ」ってことなんですよね。まぁこれはどの仕事に対してもそうだと思いますが。

しかし、そういった困難があるからこそ、自分が売りたいタイトルを売り場に置いて実際に売れた時の喜びというのは非常に大きいですし、そうやって「自らが売った」1冊というのは勝手に売れていくベストセラーなんかより売れた時の嬉しさは格別であり「自分の好きな作品の読者を一人増やした」と最も実感できる瞬間でもあります。ニヤリ。
そこが書店員として最もやりがいを感じるシーンの一つだというのは書店員誰もが思うことではないでしょうか。
そして「売る」ことの楽しさを覚えてしまうともうやめられないんですよね書店業というのは。


色々書きましたがライトノベルの布教活動としては「書店」という場所が最も布教効果が高い場所の一つであることは間違いないと思いますので、「自分はどうしてもライトノベルを布教したいんじゃー!」という志をもっている人は是非書店員になっていただきたい。
そしてその思いがあり、「もっと業界をなんとかしたい」という考えを持ち続け、あれこれ行動していけばPOPにコメントが掲載されたり帯に名前が載ったりテレビの取材が来る時だってあるかもしれませんね。

自分は幸運にも数年かけてやりたかったフェアやら売り場作りやらイベントやらは一通りやらせてもらえたので、やっぱり「こういうことをやりたい」と思い続ければ割となんとかなるんだなーとは実感しています。

あらゆる困難を乗り越えてみんなも書店に入ってラノベ担当者になろうぜ!

Appendix

プロフィール

Author:トランペ
ライトノベルを売る毎日

連絡がある方は↓まで。
mail: trumpe3128☆gmail.com

☆→@に変えてどうぞ

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