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楽聖少女 感想

今から10年前。
高校生だった僕は吹奏楽部に所属してました。使っていた楽器は言わずもがな。
合宿・コンクール・定期演奏会。練習は全然ぬるかったですが(強豪の吹奏楽部の練習は凄くハードです実は)それでもみんなで頑張り、充実した高校生活だったなぁ(遠い目

というかもう10年ですか。その点が微妙にショックだわ……。あのリア充だった過去の僕は一体どこへ行ってしまったのか。むしろどうしてこうなった。

それはさておき。

「さよならピアノソナタ」「神様のメモ帳」「生徒会探偵キリカ」等で有名な杉井光先生待望の新作が今月10日に電撃文庫から発売されました。

楽聖少女

イラストは神メモでおなじみの岸田メル先生。杉井&メルのタッグときたらこれは否が応でも期待値は高まるというものです。
電撃文庫にとっては「神様のメモ帳」というアニメ化作品後のタイトルなので、読者のハードルもかなり上がっている。そんな中一体どんな話を繰り出してくれるのか。

あらすじ。
高校生の少年が図書館で「メフィストフィレス」と名乗る悪魔と遭遇し、過去に連れていかれてしまう。悪魔の目的は「若返ったゲーテとなり、世界の全てを愉しみ尽くさせ、その後、魂を奪う」というもの。
自分の境遇も、名前も、家族も何もかも奪われ、200年前の作家・ゲーテとなった高校生の少年「ユキ」。
彼が200年前のドイツで目にしたものは、数々の著名な作家・作曲家たちだった。
「世界に感動したら魂を奪われる」
悪魔とのそんな契約をしてしまっているユキはなるべく心を動かされることがないようにしようとするが……。
果たしてユキは元の世界に戻れるのか。そしてゲーテが何故悪魔と契約したのか。岸田メルは何故金色になってしまったのか(違う
そんな感じで物語は進んでいく。

以下感想。

「安定の杉井作品」という言葉がぴったりくる作品でした。
面白さもそうだけど、「杉井光」というテイストの安定感や安心感が凄いですねー。
秀逸な描写、主人公の心境の変化、話の作り方。それぞれ特徴的でありながら、作品を追うごとにレベルアップしているのがよくわかりますね。
非常に面白かった! 
キリカの時もそうでしたが、名前に関する思い入れというか、名前を使った文章的ギミックというか伏線張られると絶対感動しちゃうんですよね。
ラストの一文で全て持っていかれた。完璧なラストとはこのことである。
そして最後まで読み終わった人はもう一度頭の部分を読み返してほしい。それで全ての謎が解けるのである。
「最初の文章はこういう意味だったのか」と。

ちなみに僕は吹奏楽部出身ですが、与えられた楽譜を適当に吹き鳴らしてたレベルなので、音楽的な歴史とかは全然全くこれっぽッちもわからない人です。そんな予備知識があってないような僕でも十分楽しめました。


あとメフィストフィレスたん可愛過ぎてヤバい。
きまぐれエッチな年上のお姉さんキャラなのに、犬耳ですよ犬耳! 猫っぽい性格にしておいてオプションは犬耳とかうひょおおおおおおおおお!!!!!! 
作品自体も凄く面白かったんだけど、
うわあああああああああああメフィストフィレスたんかわいいよおおおおおおおおおおお!!!!!犬耳prpr!! 

っていう作品で最終的に落ち着いた。
あれ? どうしてこうなった……。
犬耳おねえさん好きな貴方にオススメの一品です!

楽聖少女 (電撃文庫)楽聖少女 (電撃文庫)
(2012/05/10)
杉井 光

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クロスレガリア 2巻 感想

分不相応な程の「力」を持った少年。その力に振り回されることなく自らの信念を貫くことができるのか。


白凰六家という陰謀渦巻く組織のトップにいきなり座らされた主人公。当然周囲はそんな状況が面白いはずもなく……。
六家の一つである「空」の次期当主・北斗が襲いかかる。執拗に馳郎の義妹を狙う北斗の真意とは。そしてもう一人現れた「空」の一族。彼の目的とは。
今回は「白凰」という権力を巡るいざこざと、鬼仙とは違う日本に存在する「おに」との戦いを主軸に置いたお話でした。
1巻の構成からもわかるように、これは長期シリーズを前提として作られているお話なので、しっかりとステップアップというか、前のお話・キャラクターをしっかりと織り込みつつ新しい要素・キャラクターを追加していっている。
正にライトノベルという感じ。
非常に安定感のある面白さを発揮しており、安心して続きを楽しみにできるタイトルだと思いましたね。


この作品は「異能バトル」ではあれど、主人公に異能力はないという珍しいタイプではないでしょうか。
『カエアン』という特殊スーツ?というアイテムは装備していても、これは義妹の開発品だし。
巨大すぎる権力はある意味異能みたいなものですが、主人公のスペック自体はいたって「普通の高校生」なんですよね。
それでも周囲のキャラクター・アイテムをうまいこと利用して異能バトルな感をしっかり出してるのは流石ですね。

今回は義妹が本格参戦でしたが、イイネ! でも義妹ルートはないだろうからこの時点で不憫な娘決定じゃないですかー。
まぁナタがかわいすぎるからしょうがないよね!

まだ主人公は巨大な権力持ってあたふたしてる部分が多いので、彼らがどういったところをゴールにしているのかまだまだ見えてこないですね。仮に他の六家から認められ、本当の意味で「白凰」となった時、普通の高校生だった馳郎はどうするのか。主人公の成長にも期待である。

下世話な話だけど、順調にメディアミックスルートに乗るだろうなこの作品。
低迷してた感もあった靴だけど、また面白いタイトル増えてきたので簡単にアニメやらなんやらで使い潰さないで、大事に育てていってもらいたいところです。

クロス×レガリア  嵐の王、来たる (角川スニーカー文庫)クロス×レガリア 嵐の王、来たる (角川スニーカー文庫)
(2012/04/28)
三田 誠

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ブラック・ブレット 3巻 感想

重い。
あまりにも重く、辛い。

荒廃した世の中に、一筋の希望を見出すも暴虐の嵐に巻き込まれ、絶望の淵へと叩き込まれたまま絶望的な戦いへと赴いて行く。
そんな結末だった今回のお話。


ブラック・ブレット 3巻 ―炎による世界の破滅―

である。

かつてない危機が東京エリアへと到来した。その内容は「あと6日で東京エリアは壊滅する」というもの。

1・2巻では里見君かっこいい! なお話でしたが、今回は舞台背景をより掘り下げた感じでした。
全体的にバトルは殆どなく、極限状態に陥った時にむき出しになる人間性を生々しく描いている。自分の命の期限がいきなり数日後と言われた人たちは不安定になり、東京エリアは更に荒廃していく。
無慈悲な死が迫った時、人はここまで醜くなってしまうのか。
そんな中でもガストレアウイルスを持っている子供たちは周囲から蔑まれながらも夢や希望を持っていたのに……。最後に木更に里見が電話をかけた時、彼の心情は一体いかほどのものだったか。

それでも彼は己の中の「正義」を信じて苦しみ、足掻きながらもそれを求め続けるのでしょう。たとえ絶望に満ちた世の中であってもちっぽけかもしれない自分の正義を貫いていくような主人公はカッコいいですよね。

今回もまた少し里見・木更の過去が少しだけ明らかにはなりましたが、むしろ謎増えてるよ! 
巻を重ねると、こうやって情報小出しにしするのがニクイ! だからこそシリーズ物は面白いんですが。

3巻は完全に前哨戦でしたね。凄く面白かったけど、その「面白かった」の質が単巻での面白さというより「シリーズ」として面白さを感じた1冊でした。
どの作品でも大体3巻ぐらいで面白さ分岐がある感じですが、この作品はまだまだ右肩上がりでいける作品だと感じました。3巻読み終わって案の定「続きまだー」状態にはなりましたが、正直自分の中でここまでシリーズの続刊楽しみにしてる作品ないと思う。そのぐらい好きですこの作品。


そしてさらっと帯に「コミック化決定」とか書いてあるしね。なんでこんな文字小さいの?もっと宣伝していこうよ! 
いやでもそういった無理やりなメディアミックス宣伝しなくても盛り上がってくれるからこんなちっさい扱いなんでしょうか。メディアミックスしてくれるのは嬉しいけど、あんまり有名になるとそれはそれで少しさびしいというのも若干ある。「この作品の良さを知ってるのは俺だけだ!」的な? 売れてくれないと続き出せないから複雑ではある。

「萌えじゃねぇ! 燃える作品が欲しいんだ!」というようなアクション系大好き人は是非読んでほしい。是非読んでほしい!

4巻はよ!

ブラック・ブレット3 炎による世界の破滅 (電撃文庫)ブラック・ブレット3 炎による世界の破滅 (電撃文庫)
(2012/05/10)
神崎紫電

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魔弾の王と戦姫 4巻 感想

カラーページの肌色分の高さとは裏腹に、ガチな戦記ファンタジーとして大人気な作品、「魔弾の王と戦姫」の4巻が先月の末に発売されました。

前回のラストではエレンとティグルが別行動をしなくてはならなくなりましたね。
エレンの友人に迫る危機。ひとつの敵を退けるとまた新たにティグルたちへと襲いかかってくる別勢力。
「自分の領地を守るために仕方なく出兵した」だけのティグルだったが、今や異国の兵を率いて大軍とやりあっております。どうしてこうなった。

戦争物大好きなので、非常に好きですこの作品。
MFと言えば萌えラノベの代名詞みたいなレーベルですが、戦争物なのでバンバン人が死にます。血なまぐさいシーンも結構ありますが、ギリギリMFのメイン客層には嫌われないように抑えている感はありますがそれでも結構アレ。まぁカラーページの肌色分と、それに伴う肌色シーンはなんかはありますけど、結構無理やり挟みこんでる感も否めません。正直「このシーン必要?」とは思いますが、やはりそれはそれ。MF文庫っぽさを出すための演出ですよね。

4巻では帯に書いてあるように、ティグルが率いる二千の兵と、敵勢力二万の兵との戦いがメイン。
連日での戦に疲弊しているところへ現れた二万の兵にどう立ち向かっていくのか。そして頼りにしていたエレンの不在でもティグルは今回の危機をどう乗り切るのか。
4巻でも伏線回収どころかまた新たに色々謎が増えましたし、世界図も更新されてもうおじさんの記憶力じゃ追いつけないよぉ……

「戦姫」は7人いるうえ、表紙に毎回新しい戦姫が出てくるので、単純に7巻までは続きますよね。そこまで地図広げてから初めて色々伏線回収な感じになるのかなぁ。まだ見ぬ戦姫はあと2人。彼女らの立ち位置は果たしてどうなるのか。
今後の展開もまだまだ期待できそうですね! 

コミックスも発売されましたので、そちらも是非是非チェックですよ。

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉4 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉4 (MF文庫J)
(2012/04/23)
川口士

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六花の勇者2巻 感想

1巻発売から8カ月。
ついに発売されました。

「六花の勇者」続編です。

「戦う司書」シリーズを大ヒットさせた作者の続編ということで、発売当時からかなり注目され、1巻発売前からコミカライズが決定しているというSDでもかなりの入れこんでいるこの作品。
あがりまくるハードルとは裏腹に、年間何百冊もラノベを読む層からは絶賛されたが、メインのライト層の反応は正直それほどでもなかった。
ファンタジー+ミステリーというのは斬新ではあるが、やはり最近の流行りとは少しはずれた作風だし、エロもコメディもない。むしろそこがいいんですが。
最近のラノベレーベルの刊行ペースとして8カ月も待つのは中々なく、「もしや打ち切りかも……」という心配も若干していたのですが、無事刊行されて本当によかった。


※ 以下多量のネタバレ分を含みます。というかこの作品の感想はもう何言ってもネタバレになっちゃうので、ネタバレされたくない方はそっとブラウザを閉じることをおススメ。


ということで以下感想。

1巻までのあらすじをざっくりまとめると、

世界を滅ぼす魔神が復活の前兆があった。
魔神が復活しそうになると、神が六人の勇者を選定し、その六人が「六花の勇者」と呼ばれる。
「さぁ魔人倒しに行こうぜ!」と勇者が集ってみたところ、勇者は七人いた。
「この中に一人、偽物がいる」ということでなんやかんや七人目を探し出し、パーティから追放することに成功。さぁ今度こそ魔神倒しに行こうかとしたところで、なんとまた「六花の勇者」を名乗る人物が現れる……。

というのが1巻。
読み終わった時、「うわああああああああ」って全読者が絶叫しただろうことは想像に難くない。

そして2巻読了……。

う、うわあああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!

ひどい、ひどいよ山形先生! ある意味予想どおりな結末ではあったけど、これはあんまりじゃあないですか!?

1巻が「ミステリー」なら、2巻は「サスペンス」だった。
そう、冒頭から「七人目の勇者」がわかっているのである。
まさかあの人が七人目だったなんて……! 
そして、そこからはその「七人目」が冒頭の事件に至る経緯を踏まえながら物語が進行していく。
1巻では正直内輪もめで終了した感が強かったが、2巻では世界の脅威である「魔神」の配下である魔族もかなり物語に関わってきた。
そう、「七人目」は魔族と関わっていたのである。
魔族・七人目・そしてそれぞれの勇者の思惑が絡み合い、作品の内容がどんどん濃くなっていく。
こうなってくると、「探偵役」であるアドレッドすら怪しく見えてくる。

いやはやなんとも。昨今のラノベ事情の中でこんな作品がでてくるとはついぞ思わなかった。

そしてラストの展開である。ずるい。あまりにもずるい。
1巻のラストからして「もしやずっとこの展開になるんじゃ……」という危惧が当たってしまった。
2巻を読み終わり続きが気になりすぎて頭を抱えましたよええ。
ラストで更に伏線ばらまいてさぁ大変。

3巻を! はやく3巻をくれ!

待つのは慣れてるけど、あんまり長いと打ち切られたかと心配してしまうので、情報だけでもいいから出ておいてほしいですね。

Appendix

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Author:トランペ
HN:トランペ
ラノベ読み10年生
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