第一回ラノベ好き書店員大賞 結果発表!
皆さま大変お待たせしました。いよいよ結果発表でございます。
1月末からノリと勢いだけで発足したこの企画ですが、自身の予想を大きく上回る反響をいただいてきました。
嬉しい半面プレッシャーも大きく、「ちゃんとしたものにならなかったらどうしよう」という不安もありましたが、なんとかそれなりの結果を出せたので一安心。
ですが、この企画はむしろここからがスタートです。
この結果をもとに売り場に展開し、なお且つ売上をとる。
そこまで結果を出して初めてこの企画は「成功した」といえるでしょう。
更に言うと、この企画は僕が働いている店だけで展開しても意味がありません。自分の系列とは全く関係のない書店様で展開してこそなのです。
……こうして書いてみると我ながらハードル高いこと始めたよなぁ。「やるなら協力しますよ!」ってけしかけてきた大手が悪いと思うんですよ。そう、犯人はあの人。
しかし、これだけのハードルがあるからこそ注目度が高まり、出版社さんや作家さんから積極的に協力いただけたんだと思います。
ここまできた以上、出版社・読者・書店と全ての人たちが楽しめるような企画にしていきたいという思いは変わりません。
でもねやっぱり、僕自身が「面白い」と思えるようにしていきたいんですよ。
大変だったり面倒だったりすることもあったけど、誰のためでもなく僕自身のために続けるところまでは続けていきたい。
ということで、読者のみんなは書店で以下のタイトルを買おう!
※ランキング・コメント・その他タイトル全掲載です。
第一回 ラノベ好き書店員大賞 結果
【概要】
○書店員のみ投票
○応募は一人3タイトルまで。1位:5点 2位:3点、3位:1点 の点数方式。点数が高いタイトルから昇順でのランキング形式。
1位:「のうりん」GA文庫 著;白鳥士郎 イラスト;切符 (9票:31点)
○コメント
・これこそラノベ! イラストやフォントを文章と絡めて読ませてくれる。ラノベだからこそできるギミックがふんだんに盛り込まれていて楽しい。かといって、ネタに走りすぎているわけでもなく、農業高校としての一面も丁寧な取材のもと描かれている。「あれ、俺なんで高校生の時農業科選んでなかったんかな?」と思わされること間違いなし。アイドルを辞め、農業高校に転校してきた林檎ちゃんを巡る、主人公たちの学園生活から目が離せない。
・これはひどい!(良い意味で)内容もだけど、小説というものを考えさせられた一冊です。
・今年も豊作のラノベ界において、一番の収穫!
・…レーベルを!応援したい!!細かい元ネタ探しが大好きです。
・ようやく白鳥士郎に時代が追いついた!
・最初から最後までパロディと下ネタまみれのハイテンションラノベ。農業ネタがまじめなだけに始末が悪い(笑)。
・テンポのよさがピカイチでとても楽しい気持ちにさせてくれました。絵師の切符さんもお気に入りです。
・ギャグと下ネタのオン・パレード!! 笑いたければこれを読め! さぁ手にとって笑うがいい!!( ̄ー+ ̄) イラストは愛くるしさ抜群です、是非抱きしめたいですね。
・ラノベ×農業=リミットブレイク!パロ多めのハイテンションコメディながらもきっちりと農業の話題を取り扱っているところがGood!この作品は読んでこそくいつくなので、販促物として「俺修羅」みたいに試し読み小冊子がほしいところ。
2位:「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」ガガガ文庫 著;渡航 イラスト;ぽんかん⑧ (8票:30点)
○コメント
・\ワッタリーン/
・もうなにも言うことはないです!応援してます!!
・読んでいてすごく胸が痛くなるのは、この作品に恋をしているからかな?それとも僕がぼっちだからかな?
・友達がいない主人公八幡を通して学校生活での人間関係のしがらみやぼっちあるある、そして彩ちゃんの可愛さと千葉県を余すことなく語った渡航先生の自伝的もとい、青春ラブコメ小説。
・「僕は友達が少ない」より一層残念なラブコメ作品。ゆきのん可愛い
・中学時代、高校時代、どのグループにも所属”できなかった”。
通学通勤、授業を受ける時も、部活をする時も、どこか周りとズレて1人だった。
もしあなたにそんな経験があるのであれば、きっとこう思うでしょう・・・
『ワタリン!?ストーカー!!!?』
・自分のガガガ文庫のイメージをがらっと変えてくれた作品です。八幡をみてると、中学生の頃の自分とだぶってしまいます。ただ、うちの学校には彩加や雪乃がいなかった・・・
3位:「雨の日のアイリス」電撃文庫 著;松山 剛 イラスト;ヒラサト (7票:25点)
○コメント
・いい意味で表紙詐欺。
・言ってしまえば「ちょっといい話」で終わってしまう所もあるものの、単巻としての出来はとても良い。キャラ設定や世界観などもライトノベルだからこそ出来たのかな、と。アイリス可愛い。
・2012年のこのライトノベルがすごい!で10位にランクインされた作品です。ロボットの研究者とそれに仕えるロボットの心打つ機械仕掛けの物語です。ロボットと人間の境目とは?心とは?といろいろ考えさせられた作品でした。切ないお話ですがタイトルにもある「雨」がお話の節々に出てきます。読み終わった後に嫌いだった雨を少しだけ好きになれそうな気がしたそんな気分にさせてくれた物語でした。
・切ないお話と聞きました。いつか暖かくなったら読んでみたいです。
・話の展開がとても良い。ラノベとしては珍しくノベルゲー派のバッドエンド好きにもオススメ出来る作品だと思います。もはや言うことなし。2巻出せるようなストーリーじゃないのが残念。個人的にはこのラノランキングでアイドラに負けたのがおっと何でもないです
4位:「東雲侑子は短編小説を愛している」ファミ通文庫 著;森橋ビンゴ イラスト;Nardack(5票:21点)
○コメント
・最近はハーレムものやらヒロインの想いに気付かない鈍感系主人公ものやらが多く、ラノベにおいては「ラブコメ」が主流です。その中で真っ直ぐな「恋愛小説」である本作が際立つ。作中作や、兄と彼女の関係といったガジェットを巧みに利用し、主人公の恋愛模様が描かれる。少女漫画を読んでいるかのような、青春の瑞々しさを感じる極上のラブストーリーです。
・非常によい恋愛小説。恋人のフリをする作品が多い中、群を抜いて一番!こんな青春があればよかったのに…
・「恋愛“未満”小説は素晴らしい!」ということをこの作品を通して感じていただきたいのです。
・目を合わせるだけで精一杯、手なんか触れた日にはもんどりうつわ!という純情少年少女による青春恋愛小説。
主人公たちの関係は一筋縄ではいかず、痛みを伴う展開は決して明るいものではありませんが、それでも爽やかな読後感を残してくれました。
5位:「六花の勇者」スーパーダッシュ文庫 著;山形 石雄 イラスト;宮城 (5票:17点)
○コメント
・魔神を倒しに向かう勇者、王道な設定なのに一筋縄でいかないのがこの作者
・ファンタジーミステリー作品!
続編がとにかく楽しみ。
6位:「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」スニーカー文庫 著;竜ノ湖 太郎 イラスト;天之有(4票:16点)
○コメント
・久しぶりに、ワクワクしたラノベです。俺TUEEEがこれほど楽しいとは思ってなかった。
・あらすじに騙されがちですが、実は登場人物それぞれが強い矜持も持っている熱い作品。
第三宇宙速度で広めたい良作です。
・「ワクワク感」をこれほど感じた作品も久しぶりでした。「俺TUEEEEEEE!!!」ばかり話題になってますが、バグキャラをうまく使って作品を魅せる力は稀有な才能ではないでしょうか。オトコノコは是非読んでほしい!
7位:「アウトブレイクカンパニー」講談社ラノベ文庫 著;榊一郎 イラスト;ゆーげん(5票;15点)
○コメント
・安定の榊一郎さんの本で、主人公が異世界に行きオタク文化を広めるという素晴らしい本です。イラストも素晴らしい透明感、綺麗です!是非一度手にとって読んでください、そして読んだあなたも周りに布教しましょう!
・「萌える侵略者? また読者様に媚びた作品かい?」 NO! 「萌え」でカバーしているものの実際は、異世界を日本がオタク文化で文化的に侵略するという結構ハードな物語。主題はハードだけれども、テンポよく展開し、主人公のひょうきんな性格と相まって非常に読みやすい。しかし、その一方で種族間の差別や侵略者としての自己に対する、主人公の思考がただ軽いだけの物語にはしないでいてくれる。それでいて、重くなり過ぎない味付けがされているのも洒脱です。メイドもロリも獣娘もいるので、単純にキャラ萌えできるのもイイネ!
・イラストのゆーげんさんのファンなのです。
・著者の榊氏もさることながら、こと絵師のゆーげん氏に関しては間違いなくNO.1!
・ファンタジー世界に萌え文化を売り込むというありそうで今までなかったパターンをうまく取り扱っている。異文化に対する、ということをしっかり描写出来てるのも個人的に高評価
8位:「葵~ヒカルが地球にいたころ~」ファミ通文庫 著;野村美月 イラスト;竹岡美穂(3票13点)
○コメント
・この作品の魅力はなんと言っても主人公の是光。その好感度はバベルの塔並みの高さを誇ります(自分調べ)
「文学少女」シリーズに引き続き安定したストーリー展開をしていく作家だと思います。
・光源氏ってハーレム主人公じゃない?是光とヒカルの掛け合いが心地いい作品。「文学少女」の野村美月×竹岡美穂だけあって、青春物語としての完成度が高く、ラノベ読者に限らず多くの読者に薦めたい1冊。
9位:「こうして彼は屋上を燃やすことにした」ガガガ文庫 著;カミツキレイニー イラスト;文倉十(4票:12点)
○コメント
・オズの魔法使いを下地にしたお話。絶望から始まりますが、読後感は爽やかです。1冊で完結するのでラノベ始めな方にも手に取りやすいのではないでしょうか。
・読後、「俺今凄く爽やか」と言いたくなる大賞
・登場人物の心に抱えた闇と絶望。そのつらさが痛いほど伝わって胸に響く作品です。主人公が自殺するために訪れた屋上で出会ったカカシ、ライオン、ブリキ。主人公は復讐をしてそのあと自殺するために集まった3人の仲間「ドロシー」として仲間になります。胸が締め付けられるような切なくも苦しいオズの魔法使いです。ラストシーンは必見です。
10位:「犬とハサミは使いよう」ファミ通文庫 著:更伊 俊介 イラスト;鍋島 テツヒロ(3票:11点)
○コメント
・軽快な語り口でひっきりなしに続くギャグ。とても読みやすい上に退屈しません。主人公が犬ってなんて俺得……。本を愛してやまない方々にも是非ともオススメしたいです
・決して手放しで褒められるような内容ではないけれど、読んでいると「あぁ、ラノベってこんなのだよなぁ」と何か感慨深い気持ちになったりもする。夏野さんはもっとデレていい。
・ギャグのテンポと切れ味では随一。
「残念系キャラクター」が流行る昨今において、他の追従を許さない程に酷い(褒め言葉)登場人物も魅力的です。随所に盛り込まれたパロディネタは読者を選ぶものの、有無を言わさず読者を次のページへと引っ張りまわすそのパワーは、多少の難点を補って余りあると感じます。
そして特筆すべきは終盤における、登場人物の口から語られる創作にかける熱い心の叫び。あまりの熱さにコメディ小説を読んでいた筈なのに泣かされました。
文句なしに「売りたいタイトル」です。
その他投票されたタイトル
○キミとは致命的なズレがある
○とある飛空士の夜想曲
○魔弾の王と戦姫
・ファンタジーに定評のある川口士さんの本です。イラストで手を取り中身を見てこれはガチで面白い、そう思わせる本です。ファンタジーとラブコメが良い感じにまざり、読みやすさもありイラストも可愛い。必ず最初のカラーページは見るべきです、これほどいいちt(ry ん゛ん゛ 可愛いので( ´∀`)bこれが一番おすすめできますね!
○ギフテッド
・キャラ全員が別々に意味のある行動を取っているのがよく推敲されていると思った。惜しむらくは、主人公の一人称視点で他のキャラの動きが完全にはわかりきっていないこと。続巻があるようならば、他キャラにもスポットを当ててほしい。
○はたらく魔王さま
・これが魔王!?人間にください来てください。職務意識、仲間意識の大切さ、思い出せるハートフル///
・魔王が人間世界に馴染んじゃう様子が和みます。
○ひきこもりの彼女は神なのです
・人と神の共存する街、熱くも心の温まるそんなエピソード
○お前をオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ
・目指せリア充!・・・て、え?何かおかしい?
○リーディング
・司書って結構大変です
○僕の妹は漢字が読める
・正統派文学とはなんぞや?結構深い物語だったりそうでもなかったり
・もうライトノベルは読みつくした、という通な方にオススメ。可愛い顔して強烈なスパイスの効いた本作で、他のラノベの味まで変わってしまうかも。
○人見知り部は健全です
・あまりインパクトは強くないですが、電撃文庫ではなかなか珍しい作風かも。変態しかいない。あと、バカップル爆発しろ。
○俺と彼女のゲーム戦争
・ゲームに興味がなくても、楽しめる!作者の師走トオルさんがともかく好きなものを書いてるんだなっていうのが、読んでいて楽しいです。
・金髪ツンデレロリ巨乳ブヒィィィ!!
・真っ向からゲームという題材に向かった所は流石の一言。内容も解りやすく、元のゲームを知らなくても充分に楽しめる。
○大奥のサクラ
・特殊な力が使えるおなご達が集められし女の園で繰り広げられる阿修羅の如き血みどろバトル
・可愛らしい女性キャラクターといちゃいちゃする話かと思ったらそんな余裕なかった。この著者の作品においてある意味では安定の裏切られ感。
戦っても服が破けるだけのなんちゃって美少女バトルものではありません。
徐々に明かされる世界観はまだまだ広がりを見せてくれそうで、読むほどに引き込まれます。お色気・ギャグ要素もしっかり盛り込まれ、少年バトル漫画を読んでいるかのようなワクワク感が味わえます。
○パンツブレイカー
・こんな誰も得しない異能に付き合い続けてる妹が不憫で不憫で(クスン
・ネタ枠では、お気に入り1位。他にも好きな作品はあれど異色といったらこれ。「この物語に幻想殺しの少年は登場しない(笑)」
○アネかみっ!
・壊れかけた妄信的な駄々甘なお姉ちゃんの隣に美少女神様を置いた結果がコレだよ!
○桜色の春をこえて
○生徒会探偵キリカ
・杉井光のツンデレは当たり外れがあるのですが、キリカはよいものです(しかしたぶん正ヒロインはウサギ)。
落ち着いて楽しめる作風の杉井光作品はもしかして初めてかもしれません。爆発力は控えめですが、なにか面白いラノベを読みたいとき本作を手にとる
○俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!?
・一見、よくあるハーレムものに見えますが、そんなことはなく。
しっかり計算された物語の構成をもって、読むうちにどんどん惹き込まれていく作品。様々な欠片が複雑に絡み合うモザイクのような良作です。
・1巻帯の「助けるたびに彼女が増えるね」のコメントにやられた。
ネタっぽいタイトルだけど、真面目にヒロインと異世界を救って回っててファンタジーとして面白い。
○変態先輩と俺と彼女
・山田有先生の二作目。この人は、どこかずれたキャラクターを書かせると絶妙。一生懸命で不器用で、だからこそ愛おしいキャラクターたちに癒される作品。
○カナクのキセキ
・正直話題になった作品はあまり好まないが、個人的なプライドを抜いて素晴らしいと思えた。時間軸を上手く使っていることや、感情移入しやすい点がいい。
○花咲けるエリアルフォース
・杉井先生の素晴らしい世界観が広げられ、とても桜が印象に残る作品。戦闘の描写だけでなく、登場人物の葛藤の表現も流石でした…!
・桜をモチーフにした戦闘機で美少女が飛び回るお話!イラストはるろうさんでとても繊細なイラストでキャラクターも戦闘機もとてもいい感じに描かれています。最初は表紙の美しさに手に取ったのですが内容はさらに胸に響くものでした。単なる萌えの作品ではなく、戦争を生き抜き桜とともに歩んでいく少年少女たちの美しくもせつない物語、です。日本の桜が咲くこの季節、桜に寄り添いながら読んでみるのもいいと思います。
○脱兎リベンジ
・『間違っているのは世界だっ!俺じゃない!!』
多くの書店で置かれていない理由がわからない作品。 何で仕入れないのー?
○ひがえりグラディエーター
・私が続きを読みたいからです
○俺はまだ恋に落ちていない
・てんてんはか!てんてんはか!ダブルヒロインの可愛さがたまらない!
○魔王なあの娘と村人A
・魔王かわいいよ、魔王! ちょっとオバカだけど! 魔王としての威厳ないけど! ついでに言うと、胸とか身長とかもないけど!
○妹がゾンビなんですけど
・レーベルがレーベルだけに置いてある店も少ないと思うけど、全力で応援するよ!
○クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門
・典型的ドラえもん型居候ヒロインもののドタバタコメディなのに、このカルピスのように清々しく、爽やかな読後感はなんだ……!? 現代型青春小説の雄と言えましょう
○デート・ア・ライブ
・萌えと燃え、ラノベ読みが大好きなものをよくぞここまでギュッと詰め込んだ。これで売れないはずがない!
○ブラック・ブレット
・王道のストーリー、厨二病設定のオンパレード。だが、それゆえに燃えるっ!
・「詰め込みすぎだろ!」というぐらいボリューム感ある作品。色々とアツいです!
○奥ノ細道・オブ・ザ・デッド
・怪作。元禄ゾンビもの?イケメン忍者芭蕉?曾良が男の娘?『混ぜるなキケン』って言葉が頭に浮かぶ。だが一番の問題は第1回アガサ・クリスティー賞受賞者のデビュー作って事だ(笑)。
○正捕手の篠原さん
・2ページのショートショートが連なる物語がウリの本作はしかしその実野球コメディであることが押しではないでしょうか。篠原さん(注:表紙の女の子ではない)のクール系野球バカっぷりが楽しい。
○全滅なう
・私的には2011年ラノベタイトル大賞を与えたい。
しかし今風なタイトルと裏腹に、内容はいつの時代にも通じるテーマを扱っています。登場人物の少しズレたような感性が、作品世界にユーモアとあたたかさを与えています。
十文字青は厨二とか思ってて正直すまんかった。や、たぶん間違ってないけど。
○獅子は働かず聖女は赤く
・中世風ニートコメディーに見せかけて剣と魔法の世界の熱い展開がページをめくる手を休ませてくれない作品。ぽんかん⑧さんのイラストも魅力。
○おおコウスケよ、えらべないとはなさけない!
・大切なひとが突然消え、喪失感に打ちひしがれる主人公昴介のもとに瓜二つの別人が現れ、二人のあいだで動揺する昴介と周囲の青春模様が魅力的な作品。
○ペイルライダー
・最近のガガガもぬるくなってきたな・・・と思っていたところにガツンと来た1冊。暗く重く救われない。ただあがき、壊すだけ。「青春ラブコメ」みたいに、売れる作品ではないのは端から承知。
○魔法科高校の劣等生
・軽すぎるものが最近多いので正統派もがんばってもらいたいですね。
・次の電撃の顔になるであろう(もうなってる?)作品ですね。お話自体よくできてますし、なによりも深雪、かわいいですね。あんな妹いれば自分の人生・・・
○フルメタルパニック・アナザー!
・フルメタ リバイバルブームの到来!!
○俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
・作者さんが同郷なのでデビューされた時からずっと応援してるのと、自分の好みから。真涼さん素敵すぎます。
※コメントの一部は公開用に若干編集させていただいたものもございます。事後承諾で申し訳ありません。
皆さまの心に刺さったタイトルはあったでしょうか?
最前線で売っている方々のコメントだけあって、「売りたい」という気持ちがひしひしと伝わってくるのは僕が書店員という同類だからなのでしょうか?
こういう気持ちが読者の方々にも伝わっていただけると嬉しいですね。
個人的にもコメントだけで買っちゃいそうなタイトルがいくつかあるので(というか票集計してる間に大分色々買った)4月は散財散財!
1月末からノリと勢いだけで発足したこの企画ですが、自身の予想を大きく上回る反響をいただいてきました。
嬉しい半面プレッシャーも大きく、「ちゃんとしたものにならなかったらどうしよう」という不安もありましたが、なんとかそれなりの結果を出せたので一安心。
ですが、この企画はむしろここからがスタートです。
この結果をもとに売り場に展開し、なお且つ売上をとる。
そこまで結果を出して初めてこの企画は「成功した」といえるでしょう。
更に言うと、この企画は僕が働いている店だけで展開しても意味がありません。自分の系列とは全く関係のない書店様で展開してこそなのです。
……こうして書いてみると我ながらハードル高いこと始めたよなぁ。「やるなら協力しますよ!」ってけしかけてきた大手が悪いと思うんですよ。そう、犯人はあの人。
しかし、これだけのハードルがあるからこそ注目度が高まり、出版社さんや作家さんから積極的に協力いただけたんだと思います。
ここまできた以上、出版社・読者・書店と全ての人たちが楽しめるような企画にしていきたいという思いは変わりません。
でもねやっぱり、僕自身が「面白い」と思えるようにしていきたいんですよ。
大変だったり面倒だったりすることもあったけど、誰のためでもなく僕自身のために続けるところまでは続けていきたい。
ということで、読者のみんなは書店で以下のタイトルを買おう!
※ランキング・コメント・その他タイトル全掲載です。
第一回 ラノベ好き書店員大賞 結果
【概要】
○書店員のみ投票
○応募は一人3タイトルまで。1位:5点 2位:3点、3位:1点 の点数方式。点数が高いタイトルから昇順でのランキング形式。
1位:「のうりん」GA文庫 著;白鳥士郎 イラスト;切符 (9票:31点)
![]() | のうりん (GA文庫) (2011/08/12) 白鳥 士郎 商品詳細を見る |
○コメント
・これこそラノベ! イラストやフォントを文章と絡めて読ませてくれる。ラノベだからこそできるギミックがふんだんに盛り込まれていて楽しい。かといって、ネタに走りすぎているわけでもなく、農業高校としての一面も丁寧な取材のもと描かれている。「あれ、俺なんで高校生の時農業科選んでなかったんかな?」と思わされること間違いなし。アイドルを辞め、農業高校に転校してきた林檎ちゃんを巡る、主人公たちの学園生活から目が離せない。
・これはひどい!(良い意味で)内容もだけど、小説というものを考えさせられた一冊です。
・今年も豊作のラノベ界において、一番の収穫!
・…レーベルを!応援したい!!細かい元ネタ探しが大好きです。
・ようやく白鳥士郎に時代が追いついた!
・最初から最後までパロディと下ネタまみれのハイテンションラノベ。農業ネタがまじめなだけに始末が悪い(笑)。
・テンポのよさがピカイチでとても楽しい気持ちにさせてくれました。絵師の切符さんもお気に入りです。
・ギャグと下ネタのオン・パレード!! 笑いたければこれを読め! さぁ手にとって笑うがいい!!( ̄ー+ ̄) イラストは愛くるしさ抜群です、是非抱きしめたいですね。
・ラノベ×農業=リミットブレイク!パロ多めのハイテンションコメディながらもきっちりと農業の話題を取り扱っているところがGood!この作品は読んでこそくいつくなので、販促物として「俺修羅」みたいに試し読み小冊子がほしいところ。
2位:「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」ガガガ文庫 著;渡航 イラスト;ぽんかん⑧ (8票:30点)
![]() | やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫) (2011/03/18) 渡 航 商品詳細を見る |
○コメント
・\ワッタリーン/
・もうなにも言うことはないです!応援してます!!
・読んでいてすごく胸が痛くなるのは、この作品に恋をしているからかな?それとも僕がぼっちだからかな?
・友達がいない主人公八幡を通して学校生活での人間関係のしがらみやぼっちあるある、そして彩ちゃんの可愛さと千葉県を余すことなく語った渡航先生の自伝的もとい、青春ラブコメ小説。
・「僕は友達が少ない」より一層残念なラブコメ作品。ゆきのん可愛い
・中学時代、高校時代、どのグループにも所属”できなかった”。
通学通勤、授業を受ける時も、部活をする時も、どこか周りとズレて1人だった。
もしあなたにそんな経験があるのであれば、きっとこう思うでしょう・・・
『ワタリン!?ストーカー!!!?』
・自分のガガガ文庫のイメージをがらっと変えてくれた作品です。八幡をみてると、中学生の頃の自分とだぶってしまいます。ただ、うちの学校には彩加や雪乃がいなかった・・・
3位:「雨の日のアイリス」電撃文庫 著;松山 剛 イラスト;ヒラサト (7票:25点)
![]() | 雨の日のアイリス (電撃文庫) (2011/05/10) 松山 剛 商品詳細を見る |
○コメント
・いい意味で表紙詐欺。
・言ってしまえば「ちょっといい話」で終わってしまう所もあるものの、単巻としての出来はとても良い。キャラ設定や世界観などもライトノベルだからこそ出来たのかな、と。アイリス可愛い。
・2012年のこのライトノベルがすごい!で10位にランクインされた作品です。ロボットの研究者とそれに仕えるロボットの心打つ機械仕掛けの物語です。ロボットと人間の境目とは?心とは?といろいろ考えさせられた作品でした。切ないお話ですがタイトルにもある「雨」がお話の節々に出てきます。読み終わった後に嫌いだった雨を少しだけ好きになれそうな気がしたそんな気分にさせてくれた物語でした。
・切ないお話と聞きました。いつか暖かくなったら読んでみたいです。
・話の展開がとても良い。ラノベとしては珍しくノベルゲー派のバッドエンド好きにもオススメ出来る作品だと思います。もはや言うことなし。2巻出せるようなストーリーじゃないのが残念。個人的にはこのラノランキングでアイドラに負けたのがおっと何でもないです
4位:「東雲侑子は短編小説を愛している」ファミ通文庫 著;森橋ビンゴ イラスト;Nardack(5票:21点)
![]() | 東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫) (2011/09/30) 森橋ビンゴ 商品詳細を見る |
○コメント
・最近はハーレムものやらヒロインの想いに気付かない鈍感系主人公ものやらが多く、ラノベにおいては「ラブコメ」が主流です。その中で真っ直ぐな「恋愛小説」である本作が際立つ。作中作や、兄と彼女の関係といったガジェットを巧みに利用し、主人公の恋愛模様が描かれる。少女漫画を読んでいるかのような、青春の瑞々しさを感じる極上のラブストーリーです。
・非常によい恋愛小説。恋人のフリをする作品が多い中、群を抜いて一番!こんな青春があればよかったのに…
・「恋愛“未満”小説は素晴らしい!」ということをこの作品を通して感じていただきたいのです。
・目を合わせるだけで精一杯、手なんか触れた日にはもんどりうつわ!という純情少年少女による青春恋愛小説。
主人公たちの関係は一筋縄ではいかず、痛みを伴う展開は決して明るいものではありませんが、それでも爽やかな読後感を残してくれました。
5位:「六花の勇者」スーパーダッシュ文庫 著;山形 石雄 イラスト;宮城 (5票:17点)
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○コメント
・魔神を倒しに向かう勇者、王道な設定なのに一筋縄でいかないのがこの作者
・ファンタジーミステリー作品!
続編がとにかく楽しみ。
6位:「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」スニーカー文庫 著;竜ノ湖 太郎 イラスト;天之有(4票:16点)
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○コメント
・久しぶりに、ワクワクしたラノベです。俺TUEEEがこれほど楽しいとは思ってなかった。
・あらすじに騙されがちですが、実は登場人物それぞれが強い矜持も持っている熱い作品。
第三宇宙速度で広めたい良作です。
・「ワクワク感」をこれほど感じた作品も久しぶりでした。「俺TUEEEEEEE!!!」ばかり話題になってますが、バグキャラをうまく使って作品を魅せる力は稀有な才能ではないでしょうか。オトコノコは是非読んでほしい!
7位:「アウトブレイクカンパニー」講談社ラノベ文庫 著;榊一郎 イラスト;ゆーげん(5票;15点)
![]() | アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1 (講談社ラノベ文庫) (2011/12/02) 榊 一郎 商品詳細を見る |
○コメント
・安定の榊一郎さんの本で、主人公が異世界に行きオタク文化を広めるという素晴らしい本です。イラストも素晴らしい透明感、綺麗です!是非一度手にとって読んでください、そして読んだあなたも周りに布教しましょう!
・「萌える侵略者? また読者様に媚びた作品かい?」 NO! 「萌え」でカバーしているものの実際は、異世界を日本がオタク文化で文化的に侵略するという結構ハードな物語。主題はハードだけれども、テンポよく展開し、主人公のひょうきんな性格と相まって非常に読みやすい。しかし、その一方で種族間の差別や侵略者としての自己に対する、主人公の思考がただ軽いだけの物語にはしないでいてくれる。それでいて、重くなり過ぎない味付けがされているのも洒脱です。メイドもロリも獣娘もいるので、単純にキャラ萌えできるのもイイネ!
・イラストのゆーげんさんのファンなのです。
・著者の榊氏もさることながら、こと絵師のゆーげん氏に関しては間違いなくNO.1!
・ファンタジー世界に萌え文化を売り込むというありそうで今までなかったパターンをうまく取り扱っている。異文化に対する、ということをしっかり描写出来てるのも個人的に高評価
8位:「葵~ヒカルが地球にいたころ~」ファミ通文庫 著;野村美月 イラスト;竹岡美穂(3票13点)
![]() | "葵" ヒカルが地球にいたころ……(1) (ファミ通文庫) (2011/05/30) 野村 美月 商品詳細を見る |
○コメント
・この作品の魅力はなんと言っても主人公の是光。その好感度はバベルの塔並みの高さを誇ります(自分調べ)
「文学少女」シリーズに引き続き安定したストーリー展開をしていく作家だと思います。
・光源氏ってハーレム主人公じゃない?是光とヒカルの掛け合いが心地いい作品。「文学少女」の野村美月×竹岡美穂だけあって、青春物語としての完成度が高く、ラノベ読者に限らず多くの読者に薦めたい1冊。
9位:「こうして彼は屋上を燃やすことにした」ガガガ文庫 著;カミツキレイニー イラスト;文倉十(4票:12点)
![]() | こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫) (2011/05/18) カミツキレイニー 商品詳細を見る |
○コメント
・オズの魔法使いを下地にしたお話。絶望から始まりますが、読後感は爽やかです。1冊で完結するのでラノベ始めな方にも手に取りやすいのではないでしょうか。
・読後、「俺今凄く爽やか」と言いたくなる大賞
・登場人物の心に抱えた闇と絶望。そのつらさが痛いほど伝わって胸に響く作品です。主人公が自殺するために訪れた屋上で出会ったカカシ、ライオン、ブリキ。主人公は復讐をしてそのあと自殺するために集まった3人の仲間「ドロシー」として仲間になります。胸が締め付けられるような切なくも苦しいオズの魔法使いです。ラストシーンは必見です。
10位:「犬とハサミは使いよう」ファミ通文庫 著:更伊 俊介 イラスト;鍋島 テツヒロ(3票:11点)
![]() | 犬とハサミは使いよう (ファミ通文庫) (2011/02/28) 更伊 俊介 商品詳細を見る |
○コメント
・軽快な語り口でひっきりなしに続くギャグ。とても読みやすい上に退屈しません。主人公が犬ってなんて俺得……。本を愛してやまない方々にも是非ともオススメしたいです
・決して手放しで褒められるような内容ではないけれど、読んでいると「あぁ、ラノベってこんなのだよなぁ」と何か感慨深い気持ちになったりもする。夏野さんはもっとデレていい。
・ギャグのテンポと切れ味では随一。
「残念系キャラクター」が流行る昨今において、他の追従を許さない程に酷い(褒め言葉)登場人物も魅力的です。随所に盛り込まれたパロディネタは読者を選ぶものの、有無を言わさず読者を次のページへと引っ張りまわすそのパワーは、多少の難点を補って余りあると感じます。
そして特筆すべきは終盤における、登場人物の口から語られる創作にかける熱い心の叫び。あまりの熱さにコメディ小説を読んでいた筈なのに泣かされました。
文句なしに「売りたいタイトル」です。
その他投票されたタイトル
○キミとは致命的なズレがある
○とある飛空士の夜想曲
○魔弾の王と戦姫
・ファンタジーに定評のある川口士さんの本です。イラストで手を取り中身を見てこれはガチで面白い、そう思わせる本です。ファンタジーとラブコメが良い感じにまざり、読みやすさもありイラストも可愛い。必ず最初のカラーページは見るべきです、これほどいいちt(ry ん゛ん゛ 可愛いので( ´∀`)bこれが一番おすすめできますね!
○ギフテッド
・キャラ全員が別々に意味のある行動を取っているのがよく推敲されていると思った。惜しむらくは、主人公の一人称視点で他のキャラの動きが完全にはわかりきっていないこと。続巻があるようならば、他キャラにもスポットを当ててほしい。
○はたらく魔王さま
・これが魔王!?人間にください来てください。職務意識、仲間意識の大切さ、思い出せるハートフル///
・魔王が人間世界に馴染んじゃう様子が和みます。
○ひきこもりの彼女は神なのです
・人と神の共存する街、熱くも心の温まるそんなエピソード
○お前をオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ
・目指せリア充!・・・て、え?何かおかしい?
○リーディング
・司書って結構大変です
○僕の妹は漢字が読める
・正統派文学とはなんぞや?結構深い物語だったりそうでもなかったり
・もうライトノベルは読みつくした、という通な方にオススメ。可愛い顔して強烈なスパイスの効いた本作で、他のラノベの味まで変わってしまうかも。
○人見知り部は健全です
・あまりインパクトは強くないですが、電撃文庫ではなかなか珍しい作風かも。変態しかいない。あと、バカップル爆発しろ。
○俺と彼女のゲーム戦争
・ゲームに興味がなくても、楽しめる!作者の師走トオルさんがともかく好きなものを書いてるんだなっていうのが、読んでいて楽しいです。
・金髪ツンデレロリ巨乳ブヒィィィ!!
・真っ向からゲームという題材に向かった所は流石の一言。内容も解りやすく、元のゲームを知らなくても充分に楽しめる。
○大奥のサクラ
・特殊な力が使えるおなご達が集められし女の園で繰り広げられる阿修羅の如き血みどろバトル
・可愛らしい女性キャラクターといちゃいちゃする話かと思ったらそんな余裕なかった。この著者の作品においてある意味では安定の裏切られ感。
戦っても服が破けるだけのなんちゃって美少女バトルものではありません。
徐々に明かされる世界観はまだまだ広がりを見せてくれそうで、読むほどに引き込まれます。お色気・ギャグ要素もしっかり盛り込まれ、少年バトル漫画を読んでいるかのようなワクワク感が味わえます。
○パンツブレイカー
・こんな誰も得しない異能に付き合い続けてる妹が不憫で不憫で(クスン
・ネタ枠では、お気に入り1位。他にも好きな作品はあれど異色といったらこれ。「この物語に幻想殺しの少年は登場しない(笑)」
○アネかみっ!
・壊れかけた妄信的な駄々甘なお姉ちゃんの隣に美少女神様を置いた結果がコレだよ!
○桜色の春をこえて
○生徒会探偵キリカ
・杉井光のツンデレは当たり外れがあるのですが、キリカはよいものです(しかしたぶん正ヒロインはウサギ)。
落ち着いて楽しめる作風の杉井光作品はもしかして初めてかもしれません。爆発力は控えめですが、なにか面白いラノベを読みたいとき本作を手にとる
○俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!?
・一見、よくあるハーレムものに見えますが、そんなことはなく。
しっかり計算された物語の構成をもって、読むうちにどんどん惹き込まれていく作品。様々な欠片が複雑に絡み合うモザイクのような良作です。
・1巻帯の「助けるたびに彼女が増えるね」のコメントにやられた。
ネタっぽいタイトルだけど、真面目にヒロインと異世界を救って回っててファンタジーとして面白い。
○変態先輩と俺と彼女
・山田有先生の二作目。この人は、どこかずれたキャラクターを書かせると絶妙。一生懸命で不器用で、だからこそ愛おしいキャラクターたちに癒される作品。
○カナクのキセキ
・正直話題になった作品はあまり好まないが、個人的なプライドを抜いて素晴らしいと思えた。時間軸を上手く使っていることや、感情移入しやすい点がいい。
○花咲けるエリアルフォース
・杉井先生の素晴らしい世界観が広げられ、とても桜が印象に残る作品。戦闘の描写だけでなく、登場人物の葛藤の表現も流石でした…!
・桜をモチーフにした戦闘機で美少女が飛び回るお話!イラストはるろうさんでとても繊細なイラストでキャラクターも戦闘機もとてもいい感じに描かれています。最初は表紙の美しさに手に取ったのですが内容はさらに胸に響くものでした。単なる萌えの作品ではなく、戦争を生き抜き桜とともに歩んでいく少年少女たちの美しくもせつない物語、です。日本の桜が咲くこの季節、桜に寄り添いながら読んでみるのもいいと思います。
○脱兎リベンジ
・『間違っているのは世界だっ!俺じゃない!!』
多くの書店で置かれていない理由がわからない作品。 何で仕入れないのー?
○ひがえりグラディエーター
・私が続きを読みたいからです
○俺はまだ恋に落ちていない
・てんてんはか!てんてんはか!ダブルヒロインの可愛さがたまらない!
○魔王なあの娘と村人A
・魔王かわいいよ、魔王! ちょっとオバカだけど! 魔王としての威厳ないけど! ついでに言うと、胸とか身長とかもないけど!
○妹がゾンビなんですけど
・レーベルがレーベルだけに置いてある店も少ないと思うけど、全力で応援するよ!
○クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門
・典型的ドラえもん型居候ヒロインもののドタバタコメディなのに、このカルピスのように清々しく、爽やかな読後感はなんだ……!? 現代型青春小説の雄と言えましょう
○デート・ア・ライブ
・萌えと燃え、ラノベ読みが大好きなものをよくぞここまでギュッと詰め込んだ。これで売れないはずがない!
○ブラック・ブレット
・王道のストーリー、厨二病設定のオンパレード。だが、それゆえに燃えるっ!
・「詰め込みすぎだろ!」というぐらいボリューム感ある作品。色々とアツいです!
○奥ノ細道・オブ・ザ・デッド
・怪作。元禄ゾンビもの?イケメン忍者芭蕉?曾良が男の娘?『混ぜるなキケン』って言葉が頭に浮かぶ。だが一番の問題は第1回アガサ・クリスティー賞受賞者のデビュー作って事だ(笑)。
○正捕手の篠原さん
・2ページのショートショートが連なる物語がウリの本作はしかしその実野球コメディであることが押しではないでしょうか。篠原さん(注:表紙の女の子ではない)のクール系野球バカっぷりが楽しい。
○全滅なう
・私的には2011年ラノベタイトル大賞を与えたい。
しかし今風なタイトルと裏腹に、内容はいつの時代にも通じるテーマを扱っています。登場人物の少しズレたような感性が、作品世界にユーモアとあたたかさを与えています。
十文字青は厨二とか思ってて正直すまんかった。や、たぶん間違ってないけど。
○獅子は働かず聖女は赤く
・中世風ニートコメディーに見せかけて剣と魔法の世界の熱い展開がページをめくる手を休ませてくれない作品。ぽんかん⑧さんのイラストも魅力。
○おおコウスケよ、えらべないとはなさけない!
・大切なひとが突然消え、喪失感に打ちひしがれる主人公昴介のもとに瓜二つの別人が現れ、二人のあいだで動揺する昴介と周囲の青春模様が魅力的な作品。
○ペイルライダー
・最近のガガガもぬるくなってきたな・・・と思っていたところにガツンと来た1冊。暗く重く救われない。ただあがき、壊すだけ。「青春ラブコメ」みたいに、売れる作品ではないのは端から承知。
○魔法科高校の劣等生
・軽すぎるものが最近多いので正統派もがんばってもらいたいですね。
・次の電撃の顔になるであろう(もうなってる?)作品ですね。お話自体よくできてますし、なによりも深雪、かわいいですね。あんな妹いれば自分の人生・・・
○フルメタルパニック・アナザー!
・フルメタ リバイバルブームの到来!!
○俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
・作者さんが同郷なのでデビューされた時からずっと応援してるのと、自分の好みから。真涼さん素敵すぎます。
※コメントの一部は公開用に若干編集させていただいたものもございます。事後承諾で申し訳ありません。
皆さまの心に刺さったタイトルはあったでしょうか?
最前線で売っている方々のコメントだけあって、「売りたい」という気持ちがひしひしと伝わってくるのは僕が書店員という同類だからなのでしょうか?
こういう気持ちが読者の方々にも伝わっていただけると嬉しいですね。
個人的にもコメントだけで買っちゃいそうなタイトルがいくつかあるので(というか票集計してる間に大分色々買った)4月は散財散財!
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